入選作006
変別解が多かったそうで、驚きました。
解説(近藤真一)
☆記すほどの変化もない、易しい連取りなのだが、変別解が多かった。
逃げ方は局面で変化することがあり、解答する場合には必ず再点検しましょう。
飛で開き王手された際、始めと終わりが14玉で他は25玉が正解。
今川健一 -10手目25玉の変化が悩ましい。ここの手数は、かなり面倒。易しいけれども時間はかかる。
山田和彦 -96飛のあと以前のように25玉とすると27香で早詰。解答を書きながら気付いた。
☆飛で開き王手し歩を剥がしていく連取りである。開き王手の時の26合が利くと複雑な手順になるのだが、それを避けることで本作は成立している。
次の歩を剥がすために飛車追いをするので、手数は以外に伸びて百手を超える。合駒を避けるための
花駒の配置が気になるが、この変化処理も一つの手段であろう。
☆序奏もなく、収束もないので、あっけなく、機械的な感じがする。やはり、本作は習作であり、
作者の実力が出たとは言い難い。作者の未発表の素材にはいい物がある。次回に期待しよう。