入選作007

「まずまず」という評がぴったりの作品。変則合は好きなのでいろいろ複雑な素材を持っています。


解説(石黒誠一)

☆のっけからの連続合にちょっと驚かされるが、意外なほど簡単に合駒が決まるのにもっと驚かされる。 即ち、2手目24桂合は同香〜25桂合だし、24他合は同銀右で簡単。従って連続合が必然だが、角以外を渡すと5手目の局面で1手詰。 なんともおいしい素材である。

☆ここからは手にした2枚の角をいかに巧く処理してまとめきるかが腕の見せ所。 作者の選択はコンパクト。香を成り捨てて返す刀で31角と小気味よい捨駒が決まる。 一転して13角とがつんと叩き込んでからは収束だが、飛2枚+駒取りの重さを感じない軽快なまとめ。 終始一貫したリズムで楽しめる作品に仕上がっている。

天津包子 -用意した桂を駒箱に戻した。
原田清実 -アレは見えているので形とまとめがポイント。まずまず?

作者 -焦点合から連合へと発展させてみましたが、特に目新しいものではありません。 中盤以降も無難に纏まったとはいえ、一本道と取られても仕方がないと思っています。

A B C 平均
1 1 23 24 1 2.45

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