入選作005

1筋での攻防を発見。その後逆算で香合2回が発生し、収束も苦労しながらも47桂・45歩の配置をみつけ解決。誤解が多かったのにはびっくりしました。


解説(平井康雄)

☆とりあえず初手は香を打つしかありませんが、いきなり合駒を考えさせられます。 歩は二歩だし、他の駒が手に入れば容易に詰む形なので香合と決まりますが、 単に22香合とするのではなく、一旦23香合としてかわすのがこの形の常套手段です。 これに嵌って31手解を解答された方はお気の毒でした。(7名)

☆22玉とつりあげて再び香打、香合は同じ原理。これをすぐに取ってしまうと、14からの 逃走を阻止できませんから、13歩成から15香でとりあえずここを塞ぎますが、 これでまた合駒を考えねばなりません。しかし、14歩合などでは23香成から24香で簡単なので、 14金合は容易に決定されます。

☆14金なら取って再び16香と打てば、今度は角合以外は23香成から33金があるので簡単です。 角合に対しては13金からの送り手筋で数手前と同じ形。ただし持駒が香から角に変わっています。

☆最後の14金合以降は収束となりますが、メインの竜を捨てて旨くまとまりました。 45歩と47桂は収束のためだけの配置なのですが、この2枚だけでまとめられたのは、 むしろうまくいった方と考えるべきでしょう。

明石顕治 -合駒明確で楽しい。
今川健一 -5回も合駒を読まされてヘトヘト。17竜でヤレヤレ。簡素な配置で好作です。
凡骨生 -変則合の続出で大いに悩みました。

A B C 平均
13 1 7 12 1 2.30

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