入選作011

合駒作品。この作品にも連合が登場しますが、32香合との兼ね合いもあり、おそらくかなり解くのが面倒です。


解説(千々岩倫太郎)

☆本作、32歩合からまずは考える。34桂と打って詰むことを確認したら、おもむろに香に換えるのである。 このとき忘れてはならないのが、他合の確認である。膨大な選択肢の中から、唯一の選択肢に決定していく作業こそ、 解図、ひいては創作の醍醐味であると思っている。歩があると、24竜のところで23符と打てるため、12桂合と決定できる。 あれー、62歩が邪魔して金が打てないや…。原点に返り、32香合のときには23桂から32馬で詰むことを確認する。 そして13桂という中合に辿り着くのである。
収束、33桂と53桂の非限定がある。解答者は、やっぱり気にした。 62銀では駄目だったんだろうか?

野口賢治 -多彩な変化で読み応えのある合駒作品。
加賀孝志 -どうも非限定が気になります。序がよいだけに残念。
真保千秋 -しっかり合駒を読まされるが、収束が息切れ

A B C 平均
1 12 23 3 1 2.81

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