入選作021


解説(中島清志)

☆「この収束のヒトケタの決定版を目指したもの」とは作者のコメント。 香頭に桂を打ってわざわざ玉を逃がしたかに見せ、最終手でその桂を跳ねて 両王手での詰上り。強烈な筋であるがゆえに、「ああ、あの筋か」と 既視感を持って評されてしまうのが、後続作家の辛いところである。 安武さんはヒトケタ手数と駒数の少なさにこだわって本作をものにされた。 洗練された作品の陥りがちな変化紛れの弱さが感じられ、 高得点までは得られなかったが、質の高い佳作と評しておく。

秋元節三―意表外の収束に酔う。
内田義治―配置図から両王手の収束は予想できない。

A B C 平均
3 1 55 51 2 2.49

index >> 詰将棋の部屋 >> > 入選作021 >
inserted by FC2 system