入選作001
将棋世界2001年11月号に掲載された初入選作。当然逆算で創ったのですが、
最後の桂打が入り、しかも柿木検討する環境がなかったにも関わらず余詰はなく、
更に将棋世界誌年間新人賞を受賞するとはつくづく運のよい作品です。
解説(谷川浩司)
強力な馬をどう無力化するか。まず16桂がよく、同香なら35金、同銀、34飛で詰む。
23飛で角筋を通し、33銀で退路封鎖をして役目の終わった竜を34竜と切る。手順前後が利かないところ、
初手25銀や34竜が逃れている、など初入選とは思えない理路整然とした組み立て。
名前、葉書などから学生と推測される。最初から最後までゆるみのない好作。
千葉肇 「初手36桂、14飛、35銀打と紛れがあり悩ましい。31角を世に出すまでの大変な苦労。
今月一番の難問。」